2007/07/29

湯の里には雪が似合いそう──倉吉、湯村温泉

2007.07.26
【岡山県】

 倉吉(Map)


 鳥取県の中央部にある街で「くらよし」という響きが心地よく感じられます。
 街中のモダンなパークスクエアという大きな建物に目が引かれるのですが、中には「鳥取二十世紀梨記念館」があるそうです。確かに、地元自慢で経済を支えてきた大黒柱であることは理解できますが、そんなものを作るよりも新たな特産物の研究をすべきではないのか、と言ったら怒られてしまうだろうか?
 上の写真は、右側の引き戸の文字を見れば分かると思いますが銭湯です。
 何か雪の降る夜に、高倉健さんと倍賞千恵子さんが『幸せの黄色いハンカチ』の場面のように、この前で鉢合わせてお互いを意識し合うも、あいさつもそこそこにすれ違っていく姿なんて似合いそうな舞台だと思いません? 毎度のことながら、古いねぇ〜。
 汗をふきながら、想像を膨らませていました。

 白壁の土蔵と赤瓦の館が整備された一画が人気の観光地で、まま人も出ていました。城下町で、手工業が盛んだったそうですが、それ以外ではどうしても梨に行き着いてしまい、何かとらえどころのない印象です。
 でもこの一画からは地域の人々が盛り上げようとしている姿勢が感じられ、好感につながっているのだと思います。
 印象のとてもいい街でした。

 下は、倉吉から鳥取に向かう道沿いに広がる東郷池の四つ手網の仕掛けです。右側のワイヤーでつられた先に網があります。
 ちょうど西方向を撮っているので、天気のいい夕暮れなどにはきれいな写真が撮れることと思います。
 反対側の岸には、羽合(はわい)温泉なる温泉街があり、ハワイと名乗って宣伝しているようです。
 池の中にも温泉が湧いているらしいのですが、そのせいなのか調べていると水質汚濁に関する記述が多く、要監視地点になっているようです。
 ──ハワイがはしゃぎ過ぎてるせいだったら、怒られるゾ。



【兵庫県】

 湯村温泉(Map)


 またまた古い話で申し訳ない。
 NHKで1981年から放映されたドラマ『夢千代日記』の舞台となった湯の町で、当時から訪れてみたいと思っていた念願がようやく実現しました。
 今回も本来ならば予定外だったのですが、ここに来る前の浦富海中公園で視界がとても悪かったので、急遽「天気が悪い日は温泉!」と予定を変更してすっ飛んできました。
 本来ならば雪の季節がベストなのですが、どうも一人で泊めてくれそうな宿が少ないことと移動手段が不安で断念した経緯もあり、まあ仕方のないところです。
 上の写真は、源泉の「荒湯」で、ゆでものができたりします。温泉卵作りたい! と思ったのですが、10個くらい入っているのしか売ってなくて、とても食べきれないとあきらめました。ですが、硫黄臭が漂っていて温泉場の雰囲気にドップリと浸ることが出来ました。
 右は、夢千代(吉永小百合さん)の銅像です。
 そんなもん撮るなよと言われそうですが、本作の愁いを秘めた姿や、数年後の映画『細雪』などの時分は、吉永さんの第二のピークと言っていいのではと思えるほど充実していたように見え、とても好きでした……(何、ニヤニヤして書いてるんだよ!)
 でも、銅像にしては結構似ていると思います。


 もっと山奥の静かな場所柄かと思っていたのですが、国道がそばを通っていたりして少しギャップもありましたが、湯の里らしい雰囲気を持ったところでした。
 現地で思い出し笑いしてから、また頭から離れなくなったジョークです。
 当時のラジオ番組で松任谷由実が言ってた「踊りが上手なのは夢千代、三味線が上手なのは竹千代、尺八が上手なのはフェ○千代」。
 ユーミンが言ってたんだってば! そんなもん何十年も覚えているか? スミマセン、これを書いたのはわたしの意志です……
 温泉場のジョークですって。下の写真の絵(灯ろうで、夜には明かりがともるそうです)も艶っぽいじゃないですか……

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