2007/07/29

陽から陰に入ったようで──久世、蒜山、大山

2007.07.25
【岡山県】

 久世(Map)


 ここ久世の街は、中国自動車道から米子方面への道が分岐する辺りで、ちょうど瀬戸内と日本海の中間あたりになります。
 どうもこの辺りから、行程の雲行きが変わってきた気がします。
 写真は、旧遷喬(せんきょう)尋常小学校ですが、ちょうど修復中で全貌を見ることができなかったばかりか、水曜日は休館日にあたり、中にも入れませんでした。
 まずは「うーん、参ったなぁ」と、この地を後にするしかありません。

 その後訪れたのが、鳥取との県境に近い蒜山(ひるぜん)高原なのですが、ここもモヤが低くたれ込めており高原のすがすがしさを感じることできませんでした(で、またムシムシしてたのよ)。
 大阪では「蒜山ジャージー牛乳」というのを飲んでおり、その牛との対面も楽しみだったのですが会えず、ソフトクリーム(買って食べたのは伯方島の塩ソフト以来? 美味しかったですよ)をなめて帰ってきました(写真ありません)。


【鳥取県】

大山(Map)

 蒜山高原から大山は近いのですが、その分気象状況も近いわけで、何も見ることができませんでした。
 そのくせムシムシとしていて、この大山寺への参道が緩くない坂道が続くものですから、何かくじけそうになっていました。
 あきらめずに歩いたかいあって(?)、拝観券といっしょに「御利益のあるおせんべいをどうぞ」と、くじけなかったご褒美をもらったような気がして少し元気が出ました。
 そのおせんべいには下の写真の印が刻まれていましたが、現物はなかなか格好いい石碑でした。
 大山登山は、結構急峻なガケを登るイメージがあったのですが、登山者ポストに下山記録を入れる人たちが思いの外軽装だったののにちょっと驚きました。1729mと言えば、丹沢くらいですから日帰りコースなのでしょうが、わたしもう山登りは遠慮しておきます。


 そんな一日だったので、気分も乗らなければ時間も余るわけで、切り替えに皆生温泉の立ち寄り湯でのんびりしておりました。
 やっぱこれが一番! なんて言いながらも、足湯状態でうたた寝をしているだけなんですがね。でも、贅沢な時間だと思いません?
 夕方だったので、温泉地のお店に出る前の外国人女性たち(ショーガール?)がくつろいでいました。やっぱ、温泉は万国共通だよね。

 その晩は米子に泊り、鳥取地鶏の「ピヨ」(商標なのかな?)を焼き鳥屋で食べました。
 シャモの改良種だそうですが、ササミとレバーの刺身がとても美味ししゅうございました。松山で食べた地鶏を思い出しました。
 地鶏で地域興しって、その企画の規模としてちょうどいいサイズと思えます。まだまだ、その土地限定のおいしい地鶏がありそうなので、これからも要チェックです。

 タイトルの陽と陰とは、一般的に使われている「山陽」の地から「山陰」の地に入ったら天気が悪くなった、という経験によるのですが、元々「陽」(能動)と「陰」(受動)は対で一つの概念であり、良い悪いを比較するものではありません。
 今回のわたしの場合、「陽」(能動)の時には予定通りであったのですが、「陰」(受動)の時には計画外のこと(温泉)を考える機会を与えられたということになります。
 事がうまく運んでいるときにはあまり余裕がなくても満足できますが、停滞しているときこそ計画とは違った方向からものを考えるチャンスなのかも知れません。なんて、こじつけがましい?

0 件のコメント: