2007.05.02
倉敷(Map)—岡山県
倉敷は3度目になります。
人込みは嫌いなくせに、何を確認したかったのだろうか?
ここアイビースクエアへは、高校の修学旅行の時に迷い込んで「何だ、関係ないや!」と引き返した印象が残っています。
それはきっと、おしゃれな結婚式場とホテルだったからではないかと思えました。
うーん。その感覚は変わってないのかな?
3度目ともなればそれなりに土地勘はあるわけで、裏の方へも入っていけるのですがどうも普段の覇気がないようで、郵便局でお金をおろして何か満足してしまいました。
そうそう、倉敷ならではのこんな写真を撮ろうと思っていたんです。
でも、何かキレイ(オシャレ)すぎるんだよなあ、と思いつつ……
大原美術館の川向こうにある有隣荘です。
写真でもよく分かりませんが、この色を言葉でどう説明するのか分からず調べてみると「黄緑色」「翠色」等の表現をしていますが、一番分かりやすいのが「緑御殿」という表現(カメレオンの方がいいか?)と思います。
これは、自分の目で確かめて見てください。
うーん。これは他にはない「倉敷スペシャル」だなぁ、と納得です。
だったら、何で寄って撮らないかなぁ?
ご存じ、大原美術館です。わたしはきっと、ここを確認したかったのだと思います。
美術展などで「大原美術館所蔵」のクレジットを数多く見てから、そんな美術館であるとの関心は高校時分には持っていなかったので、観ておきたいと思ったのでしょう。
いざ入ってみたものの「さて、自分は何が観たかったのか?」思い出せないでいます。確かに物足りないのですが、何が足りないのか思い出せないのです(ゴッホ? ゴーギャン?)。ハッキリ言って準備不足でした。
でも、準備していても、作品が貸し出されていたら意味無いのですけれど……
最後のこの落ちにガックリと肩を落としたのですが、町に足を踏み入れた瞬間からもう人の波に酔っていたようです……
2007/05/06
2007/05/05
吹屋、羅生門、矢掛──Discover West 2
2007.04.30
広兼邸(Map)—岡山県
「『八つ墓村』の最後に燃えたところやで!」
何も知らなくても、見に来たおばちゃんが説明してくれるので安心ですが、未見の方にはちと無理か。
アクセスの良くない場所にあるので、人なんかいないだろうと思っていたのですが、結構な観光地なのには驚きました。
銅山経営で財をなした家だそうで、山村の中にこつぜんと現れた巨大な石垣に思わず声を上げてしまいました。説明によれば、下の土に覆われた部分にも石垣があるのだそうです。
見張り番の窓からの景色ですが、左から3番目のすき間から見える建物は、個人用の神社だそうです。
敷地内には蔵や土蔵もあり、映画のように双子のおばあさんが入っていきそうな雰囲気を持っている屋敷です。
役割的に違いがあると思うので単純な比較は出来ないにせよ、周囲にある山村の農家の中に城のような大邸宅という構図は、第一次産業とそれ以外の産業従事者との格差とも受け取れることができ、「この土地では無理でも都会でいつかきっと!」という気持ちが生まれる背景を理解できる気がします。
吹屋(Map)—岡山県
ベンガラと言って、陶磁器(九谷、伊万里、京)、漆器(能登、輪島)、衣料品、家屋、船舶などに使う赤色顔料の精製で町が栄えたそうです。
現在は、赤に染まった町並みの観光地となっています。人もまま訪れますが、落ち着いた雰囲気を保っていて印象のとてもいい集落です。
木造の小学校があり、1階建ての校舎を見ている時、小学1・2年で使用していた校舎が思い出され、とても懐かしい気持ちに触れさせてもらいました。
羅生門(Map)—岡山県
周辺に広がるカルスト台地には「井倉洞」「満奇(まき)洞」などの鍾乳洞が点在しているのですが、山口県の秋吉台に比べると規模も小さく、ちとガッカリさせられました。
ここはそんな鍾乳洞が崩落した残骸なのだそうですが、わたしにはこちらの方が迫力を感じました……
この台地は周囲から比べても高い場所にあるのですが、そこに結構集落が点在しています。いわゆる高原地帯なのですが、標高は関係なく平らな土地を求めて登って来たのだと思われます。
でもきっと、この地方はそんな場所が多そうなので、その考察は次回以降のテーマにしたいと思います。
矢掛(Map)—岡山県
旧山陽道の宿場町の矢掛(やかげ)本陣です。修復されたこともありますが、敷地のまま保存されているらしくなかなか見応えのある一角です。
京都じゃなくてもこんな絵は撮れるわけで…… それが「日本らしさ」。
だなんて、達観したようなこと言ってますが、道中で落ち着ける場を提供する側と、それを受け止める側が共有できる「空気」ってやつが文化なのではないだろうか、なんて思いました。
この写真、もう一歩って感じだなあ。
天窓からの明かりの感じなど結構好きです。
三脚があれば撮れると思うのですが……
「だったら、撮ってみそ!」って?
頑張ります。
ここは、ガイドブック(るるぶ)の写真と同じアングルです。
他に撮りようがないので……
岡山天文台(Map)—岡山県
天文少年だった小学生の頃から頭の隅に引っ掛かっていた「日本一の天文台」(今はどうなのだろうか?)に、この歳になってようやくたどり着きました。
が、閉館時間を過ぎ入れませんでした。
やはり、その道は閉ざされているようです……
広兼邸(Map)—岡山県
「『八つ墓村』の最後に燃えたところやで!」
何も知らなくても、見に来たおばちゃんが説明してくれるので安心ですが、未見の方にはちと無理か。
アクセスの良くない場所にあるので、人なんかいないだろうと思っていたのですが、結構な観光地なのには驚きました。
銅山経営で財をなした家だそうで、山村の中にこつぜんと現れた巨大な石垣に思わず声を上げてしまいました。説明によれば、下の土に覆われた部分にも石垣があるのだそうです。
見張り番の窓からの景色ですが、左から3番目のすき間から見える建物は、個人用の神社だそうです。
敷地内には蔵や土蔵もあり、映画のように双子のおばあさんが入っていきそうな雰囲気を持っている屋敷です。
役割的に違いがあると思うので単純な比較は出来ないにせよ、周囲にある山村の農家の中に城のような大邸宅という構図は、第一次産業とそれ以外の産業従事者との格差とも受け取れることができ、「この土地では無理でも都会でいつかきっと!」という気持ちが生まれる背景を理解できる気がします。
吹屋(Map)—岡山県
ベンガラと言って、陶磁器(九谷、伊万里、京)、漆器(能登、輪島)、衣料品、家屋、船舶などに使う赤色顔料の精製で町が栄えたそうです。
現在は、赤に染まった町並みの観光地となっています。人もまま訪れますが、落ち着いた雰囲気を保っていて印象のとてもいい集落です。
木造の小学校があり、1階建ての校舎を見ている時、小学1・2年で使用していた校舎が思い出され、とても懐かしい気持ちに触れさせてもらいました。
羅生門(Map)—岡山県
周辺に広がるカルスト台地には「井倉洞」「満奇(まき)洞」などの鍾乳洞が点在しているのですが、山口県の秋吉台に比べると規模も小さく、ちとガッカリさせられました。
ここはそんな鍾乳洞が崩落した残骸なのだそうですが、わたしにはこちらの方が迫力を感じました……
この台地は周囲から比べても高い場所にあるのですが、そこに結構集落が点在しています。いわゆる高原地帯なのですが、標高は関係なく平らな土地を求めて登って来たのだと思われます。
でもきっと、この地方はそんな場所が多そうなので、その考察は次回以降のテーマにしたいと思います。
矢掛(Map)—岡山県
旧山陽道の宿場町の矢掛(やかげ)本陣です。修復されたこともありますが、敷地のまま保存されているらしくなかなか見応えのある一角です。
京都じゃなくてもこんな絵は撮れるわけで…… それが「日本らしさ」。
だなんて、達観したようなこと言ってますが、道中で落ち着ける場を提供する側と、それを受け止める側が共有できる「空気」ってやつが文化なのではないだろうか、なんて思いました。
この写真、もう一歩って感じだなあ。
天窓からの明かりの感じなど結構好きです。
三脚があれば撮れると思うのですが……
「だったら、撮ってみそ!」って?
頑張ります。
ここは、ガイドブック(るるぶ)の写真と同じアングルです。
他に撮りようがないので……
岡山天文台(Map)—岡山県
天文少年だった小学生の頃から頭の隅に引っ掛かっていた「日本一の天文台」(今はどうなのだろうか?)に、この歳になってようやくたどり着きました。
が、閉館時間を過ぎ入れませんでした。
やはり、その道は閉ざされているようです……
吉備津神社、吉備津彦神社、備中国分寺、高梁──Discover West
2007.04.29
吉備津神社(Map)—岡山県
関東ではJRのキャンペーンやっているのだろうか? 谷村新司が白のスーツ姿で出てくるのだが、手にはちゃんと巾着袋(きびだんごをいれるのだろう)を持っている。もちろん帽子もかぶっています。わたしは、山口百恵『いい日旅立ち』(ディスカバー・ジャパン 古いねぇー)を「みちーずれに〜♪」……
ここは、鬼の首が埋められたと伝えられる「桃太郎伝説」発祥の地です。
龍の胴体のような廻廊は思いの外ながく続くのですが、その終端をいいことに(?)道路が境内を横切っており、その先とは分断されてしまっている。利用される面積が縮小されているようで、空き地が駐車場のようになっているのだから仕方ないのかもしれない。
現代では脅威も衰え、鬼封じの必要性もなくなったのでしょうか。
ここもおそらく中国からの模倣なのでしょうが、京都・高台寺の建造物と比較すると(現在の経験からは比較対象がそれしかないので)素朴さが感じられ、来て良かったと思えるのはこちらの方と思います。
日差しが強く、屋根瓦の色がすっ飛んでしまったのが残念です。
吉備津彦神社(Map)—岡山県
吉備津神社は「鬼封じ」で、ここ吉備津彦神社は「桃太郎(?)」を祀るところです(二つの神社は、まま近くにあります)。
境内では、式の済んだカップルが写真撮影の準備をしています。新婦さんの帯の金色がまぶしかったのと、朱色の傘と新緑の葉がとても鮮やかな色合いだったので、撮らせてもらいました。すっごくキレイでした。
「立派な桃太郎を産んでよね!」なんて、発想自体がおやじだよね…… さて今の世の中、桃太郎に何を退治してもらいましょうか?
──今回の写真全般に言えるのですが、新緑の「まぶしさ」が全然撮れませんでした(この金の帯もそうです)。ちょっと、練習します……
※注 「吉備津彦神社」の吉は土+口です。
備中国分寺(Map)—岡山県
ここには、高校の修学旅行の選択コース(だったか?)で来た記憶があり「えらい田舎に来たけど、この雰囲気いいなあ」と、結構強い好印象を持っていました。多少は中学時代の感性から変わったのと、記憶が確かになってきた(現在に近い分)違いがあるのだと思います。
ちょうど「れんげ祭り」の最中で周辺は大混雑。歩いて15分程度の駐車場しか空いてませんでしたが、晴天の田園を散歩できたのでこれもまた「好印象」として残るのではないかと思っています。気持ちよかった!
写真のように時期的にはまだ早く、周囲からは「まつりなんだから、花に合わせてやれよ」の声も聞こえました。近ごろそんな声を(京都で)よく耳にするようになって思うのは、休みは増えたけど「計画が立てられないと困る」という人間本意的な考えで生活をする人がふえたのではないか? ということです。天気に左右される仕事をしている人も多いこの頃ですから、一概には言えないとは思いますが、それでも人工的生活リズムに支配された生活を送る人が増えていると思われます。
頼久寺─高梁(Map)—岡山県
高梁(たかはし)ファンの方にはゴメンナサイ。わたし何の知識も興味もなく「行程上の宿場」としてこの地を選びました。
山間の町としては開けており雰囲気も明るいながら、歴史を受け継ごうとする姿勢が今もあり「美観賞(だったか?)」景観保存に貢献した家屋の玄関に看板が掛かっています。町の取り組みとして素晴らしいと感じました。
それはきっと、寅さん映画が2度もロケに来た(町として胸をはった石碑が立っています)ことが自信になっているのかも知れません。山田洋次さんもここを「隠し球」的に温存していたのではないでしょうか。
知識不足のわたしは、若い女の子がしきりに写真を撮っている場所が、つい先日観た映画『バッテリー』の主人公の家であることを後になって知りました。
日本一の高さにある山城(ということも)の備中松山城も、交通規制(土日はマイクロバス運行)で行けずじまい。「何しに行ったんだ?」と言われてしまいますね。
でも、この頼久寺(らいきゅうじ)の写真は気に入っているので、これでかんべんしてください……
吉備津神社(Map)—岡山県
関東ではJRのキャンペーンやっているのだろうか? 谷村新司が白のスーツ姿で出てくるのだが、手にはちゃんと巾着袋(きびだんごをいれるのだろう)を持っている。もちろん帽子もかぶっています。わたしは、山口百恵『いい日旅立ち』(ディスカバー・ジャパン 古いねぇー)を「みちーずれに〜♪」……
ここは、鬼の首が埋められたと伝えられる「桃太郎伝説」発祥の地です。
龍の胴体のような廻廊は思いの外ながく続くのですが、その終端をいいことに(?)道路が境内を横切っており、その先とは分断されてしまっている。利用される面積が縮小されているようで、空き地が駐車場のようになっているのだから仕方ないのかもしれない。
現代では脅威も衰え、鬼封じの必要性もなくなったのでしょうか。
ここもおそらく中国からの模倣なのでしょうが、京都・高台寺の建造物と比較すると(現在の経験からは比較対象がそれしかないので)素朴さが感じられ、来て良かったと思えるのはこちらの方と思います。
日差しが強く、屋根瓦の色がすっ飛んでしまったのが残念です。
吉備津彦神社(Map)—岡山県
吉備津神社は「鬼封じ」で、ここ吉備津彦神社は「桃太郎(?)」を祀るところです(二つの神社は、まま近くにあります)。
境内では、式の済んだカップルが写真撮影の準備をしています。新婦さんの帯の金色がまぶしかったのと、朱色の傘と新緑の葉がとても鮮やかな色合いだったので、撮らせてもらいました。すっごくキレイでした。
「立派な桃太郎を産んでよね!」なんて、発想自体がおやじだよね…… さて今の世の中、桃太郎に何を退治してもらいましょうか?
──今回の写真全般に言えるのですが、新緑の「まぶしさ」が全然撮れませんでした(この金の帯もそうです)。ちょっと、練習します……
※注 「吉備津彦神社」の吉は土+口です。
備中国分寺(Map)—岡山県
ここには、高校の修学旅行の選択コース(だったか?)で来た記憶があり「えらい田舎に来たけど、この雰囲気いいなあ」と、結構強い好印象を持っていました。多少は中学時代の感性から変わったのと、記憶が確かになってきた(現在に近い分)違いがあるのだと思います。
ちょうど「れんげ祭り」の最中で周辺は大混雑。歩いて15分程度の駐車場しか空いてませんでしたが、晴天の田園を散歩できたのでこれもまた「好印象」として残るのではないかと思っています。気持ちよかった!
写真のように時期的にはまだ早く、周囲からは「まつりなんだから、花に合わせてやれよ」の声も聞こえました。近ごろそんな声を(京都で)よく耳にするようになって思うのは、休みは増えたけど「計画が立てられないと困る」という人間本意的な考えで生活をする人がふえたのではないか? ということです。天気に左右される仕事をしている人も多いこの頃ですから、一概には言えないとは思いますが、それでも人工的生活リズムに支配された生活を送る人が増えていると思われます。
頼久寺─高梁(Map)—岡山県
高梁(たかはし)ファンの方にはゴメンナサイ。わたし何の知識も興味もなく「行程上の宿場」としてこの地を選びました。
山間の町としては開けており雰囲気も明るいながら、歴史を受け継ごうとする姿勢が今もあり「美観賞(だったか?)」景観保存に貢献した家屋の玄関に看板が掛かっています。町の取り組みとして素晴らしいと感じました。
それはきっと、寅さん映画が2度もロケに来た(町として胸をはった石碑が立っています)ことが自信になっているのかも知れません。山田洋次さんもここを「隠し球」的に温存していたのではないでしょうか。
知識不足のわたしは、若い女の子がしきりに写真を撮っている場所が、つい先日観た映画『バッテリー』の主人公の家であることを後になって知りました。
日本一の高さにある山城(ということも)の備中松山城も、交通規制(土日はマイクロバス運行)で行けずじまい。「何しに行ったんだ?」と言われてしまいますね。
でも、この頼久寺(らいきゅうじ)の写真は気に入っているので、これでかんべんしてください……
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